変化の兆し
「志望校がわからなくなってきた」
とある生徒から出た一言。
公立高校入試まで、残り100日余り。
「おいおい、ココでかよっ!!」
「なんでもっと早く気づかないんだよ!!」
と1〜2年目は思っていたけど、
今は、
「あ〜やっとコイツ本気で考えだしたかー」
としみじみ思うようになった。
今までなんとなく「受験」「志望校」と考えて、
なんとなく取り組んできた生徒が、
現実味を増してきたこの時期に、
少しずつ吐く言葉や考え方が変わってきた。
「人間が初めて頑張ろうとする瞬間は??」
生徒たちに伝えてきたことは、
「目標を立てること」
→志望校なら、
部活動、偏差値、制服、大学合格実績、距離、
憧れの先輩・恋人と一緒…
だから、目標を立てる話をたくさんしてきた。
ただ、もう一つ頑張るキッカケがある。
「不安・恐怖」
「本当にこの高校で良いのかな」
「この成績で受かるのかな」
ネガティブかもしれないが、
この恐怖心も、行動へと駆り立てる大きなキッカケになる。
成長していけばいくほど、毎日モヤモヤすることばかりだ。
ただ、そのモヤモヤがあるからこそ、
人間は頑張れるのであり、恐怖も立派な動機となる。
ここで大切なのが、周りがいかにフォローするか。
乗り越えた経験のある大人ならともかく、
10代の子どもたちにとって、不安や恐怖は、
できるなら経験したくない忌み嫌うものだからだ。
失敗はつきもの、
肝心なのは、全力を尽くした上での失敗か、
またその失敗から何を得て、次に繋がるか。
失敗を恐れず、積極的に経験することを奨励し、その乗り越え方を伝える。
これこそ、大人が伝える役割であり、
エイメイ・明成で伝えていく教育である。
だから、
生徒たちには申し訳ないけど、
たくさん不安になってくれ。
たくさんもがいてくれ。
もがいて見出した分が必ず君たちのチカラになる。未来の自分を助けてくれるから。
オレたちが必ず全員を導く。